くーらーの雑記

電気通信大学生です。雑記です。授業のこととか書くと思います。たぶん。

センター試験の点数とGPAに相関があるのか調べてみた

センター試験と1年次のGPAに相関があるのかを調べてみました。回答数がかなり少ないのであくまで参考程度ですが。

こんばんは(電通大生の活動時間は夜なので24時間いつでもこんばんはでいいらしい?)。俺の家の話の最終話を見て泣いたくーらーです。

もしかしたら同輩になるかもしれない後輩のみなさん,合格おめでとうございます。やることはいろいろありますが,とりあえずTwitterやサークルで先輩捕まえて頼りましょう。

 

 

はじめに

回答してくれた方々,本当にありがとうございました。わざわざセンター試験の点数開示はがきを引っ張り出してくれた人,自分のツイートを遡って点数を確認したツイッター熟練者の人,写真フォルダシャーーーーーーーーーーってやった人,皆さんありがとうございます。

ちなみに,回答がまだまだ少ないのでアンケートに答えてくれる方をず~~っとお待ちしています。20生だけでなく19生以上でも回答可能です。回答が増えたらいずれまとめ直します。↓

docs.google.com

 

なぜ調べたのか

Twitterを眺めてたら,21生と思われるアカウントのこのような趣旨のツイートを見かけました。

共通テストの点数低かったんだけど,大学の勉強ついていけるかな(汗

でまあ,入学前の共通テスト(センター試験)と,入学後のGPAには関係があるのかを調べたいと思ったわけです。それだけ。

 

(知らない人向け)GPAとは?

Grade Point Average の略で,高校までの"評定平均"に匹敵するものです。電通大では,試験の点数や出席状況などに応じて教科ごとに「秀」「優」「良」「可」「不可」の5段階で成績がつけられます。それぞれに4, 3, 2, 1, 0 の数字がつけられていて,自分の評定を単位数でかけたものをGPといいます。例えば,2単位 (同じ90分授業でも教科によって単位数が異なる) の微分積分学第一の成績が優だったら,GPは3×2で6となります。履修した教科すべて(教職科目などを除く)のGPを足して,単位数で割ったものがGPAになります。

最大値が4,最小値が0です。3を超えればかなり優秀とされています。

 

アンケート実施方法

Google Formを使用。アンケートをTwitterとⅡ類のLINEグルに投げました。主な質問内容は,

  • 試験方式
  • 1年次終了時点でのGPA
  • センター試験の点数開示の有無
  • その他後輩に伝えたいことや,大学への不満

他にもありますが,それは追って書きます。

 

アンケートの結果(準備)

皆さんお待ちかねの結果です。今回はなんと97件の回答をいただきました。

少ない?ほんとうにそうでしょうか。電気通信大学の一学年の学生数は750くらい。女子率は10%くらいなので,97という数は一学年の女子学生の数より多いんですよ。わかりますか?97件ってめちゃくちゃ多いですよね。ね?

 

Q. あなたの入学年度を教えてください。

 20生 ... 92件

 19生 ...   3件

 18生 ...   2件

 

当初は20生だけを対象にしていましたが,電通大は成績評価に相対評価を用いてる(要出典)ので入学年度ごちゃまぜにしてもあまり影響がでなさそうだと思ったのでデータを反映させることにします。

 

Q. あなたが電通大に入学した入試方式を教えてください。

 

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 Excelで雑に作った円グラフです。「帰国子女入試・留学生入試」の人はいませんでした。

「あれ?なんでセンター試験受けてない推薦勢が回答してるの?」と思った方,その通りです。実際は9人のうち6人がセンター試験を受けているみたいですけど。

今回は副題として「入試方式による大学での成績の違い」も見ていければなと思っておりました。あとで詳しく。

 

Q. (後期受験者に)前期に足切りのある大学を受けましたか?(東工大など)

 

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受けた:29 (63%)

受けてない:17 (37%)

 

こちらはGoogle Formが勝手に作ってくれるグラフです。東工大落ち後期電通大ってかなりいるんですよね。ほんとうに。

なんでこれを聞いたかっていうと,東工大の入試はセンター試験足切りにしか使っておらず,600/950 点以上を取ってさえいれば2次試験を受けることができ,合格判定は2次試験の点数のみで行われるからです(今年から足切りの制度が変わったらしい?)。つまり,「センター試験では600点さえ超えればいい」と考える人が一定数いる(?)ため,今回調べたい相関に影響を与える可能性があったからです。

この後,センター試験でどのくらいの得点を目指したかを聞いています。7~8割を目指した人と,8割以上を目指した人が13人ずついて,あとの3人は「600~630点ギリギリを狙った」「センター試験に向けた特別な対策はしていない」「センター利用入試のために英数物化は9割以上を目指した」が1人ずついました。

 

アンケートの結果(相関について)

ここからが本題です。集めた1年次終了時点でのGPAと,センター試験の点数を散布図にします。センター試験の点数については,正確な点数がわかるひとは1の位まで正確な値を入力してもらいました。正確な点数がわからない人については,大体の点数の範囲を教えてもらったので,その中間の値をとることとします(ガバガバですがお許しください)。

 

今回センター試験の得点を教えてくれた94人について,横軸にセンター試験の得点,縦軸にGPAを取った散布図はこちらになります。

 

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GPA3.5超えてる化け物が数人いますね...すごすぎる。

うーん,どうでしょう。相関があるように見えますか?

ここで,Excelの関数を使って相関係数を求めます。相関係数は-1から1までの実数で表され,絶対値が大きいほど2つの数値に相関があることになります。相関係数の値による相関の強さの明確な定義はないみたい(要出典)ですが,絶対値が0.7を超えたら強い相関があるとされているみたいです。

 

結果。...

相関係数 r = 0.24067...... 

 

なるほど。

相関係数が0.24というのはかなり微妙で,ページによって「弱い相関がある」とか「相関はない」とか書いてあることがまちまちで何とも言えない結果になってます。

 

上の散布図から,推薦勢・20生以外と,一部のセンター試験対策をしていない人を考慮せずに相関係数を求めると,なんと

 r = 0.11653......

推薦勢のみを除いた88人で考えると,

= 0.18589......

 

となります。

つまり,センター試験を受けなくてもよかった(あってますか?)推薦勢や,センター試験の対策に比重を置いていない人を抜くと相関が弱くなるということは,比較的ちゃんとセンター試験の勉強をした人の得点とGPA,この2つのデータの相関はほぼ"ない"と言い切っていいのではないでしょうか。母数は少ないけど。

 

 

アンケートの結果(入試方式とGPA)

入試方式とGPAについて関係があるのかをみるために箱ひげ図を作ります。箱ひげ図の見方くらいは中学高校でやったと思いますが一応。

成績順でデータを並べ替えたときに,各項目で一番下にある横線が最低値,一番上にある横線が最高値。箱の下辺が第一四分位数(母数が40だったとき,上から数えて30番目と31番目の人の値を平均します),箱の内部の線分が中央値,上辺が第三四分位数で,×印が平均値です。

また,(第三四分位数 - 第一四分位数) のことを 四分位範囲(IQR)と呼びますが,第三四分位数+IQR×1.5 を超える値,または第一四分位数 - IQR×1.5 を下回る値については外れ値とされることがあります。

 

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前期の人に外れ値が一つありますね。 

直観的に見ていくと,前期合格組と後期合格組では平均値はあまり変わらないが,後期のほうがGPAに幅がある。また,推薦勢はずば抜けて成績が低い人はいないが,高い人もいない。

 

って感じですかね。推薦の人は分母が少ないので断言はできませんが。英語でダブル秀とったのに概論ダブルで落とした人もいますし,得意不得意がはっきりしてる人が多いのかもしれません。 加えて,推薦合格者はつよつよの技術力を持ち合わせてることもあるので,必修だらけで苦しかった1年次の成績は低くても,2年次から無双する可能性がありますからね。 もっと正確なデータが欲しいのでみんな回答してくれ~~~

 

おわりに

というわけで,ガバガバ統計とガバガバ考察でした。本当は1年間の総まとめとして,コンリテで習ったHTMLとCSSでサイトを書いて,実験Aでやった不確かさとかグラフの書式とかを守って,確率統計で学んだ知識をフル活用しようと思いましたが,諦めました。特に言い訳はありません。

また,アンケートで同時に集めた「後輩に伝えたいこと,1年間の感想等」は↓に書くことにします。

 

coolernote.hatenablog.com

 

それでは。来年もがんばりましょう。