くーらーの雑記

電気通信大学生です。雑記です。授業のこととか書くと思います。たぶん。

1年後期 8クラスの授業

最終更新:2021/4/2 実験Aについて追記

対面と遠隔混合で行われた20年度後期の授業の感想です。

 

 

こんにちは。20生のくーらーです。今回は後期の感想を書いていこうと思います。 

 

後期の授業形態

2020年後期は,文部科学省の通達に従わざるを得ない国立大学法人電気通信大学では1年生を中心に対面と遠隔授業を併用する形で授業が進められました。クラスや科目によって差はありますが,僕の場合は17科目のうち4科目が対面,4科目が混合(詳しくは後で),残りの9科目が遠隔(対面試験は含まない)で行われ,週3で大学に行ってました。週5で大学に行っていたクラスもあるようなので,あくまで参考までに。授業形式についての感想・意見はまた別のところで。

ちなみにですが,持病などで登学に不安のある学生はすべての授業・試験を遠隔で受講することも可能でした。

 

後期の授業

Twitter#uec_review と調べるといろいろでてくるのでぜひ。後期の授業の自分の時間割は次の通りです。授業形態に応じて色分けしました。

赤:対面

青:対面・遠隔併用

黒:遠隔

 

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1年後期 時間割

※ 後期の中で実験Aと実験Bの両方を行った

 

後期の方が記憶が鮮明なので,おそらく前期より文章が長くなると思います。なので,先頭に目次をつけました。

 

ちなみにこの記事を書いている段階ではまだ成績は出ていません。あくまで個人の意見ということを忘れずに。また,例年だと1年後期が一番きついらしいです。 

(2021/3/11追記:成績出ました。Twitterで #uec_death もしくは #uec_alive と検索してみてください。面白いものが見れるかも。)

 

授業の感想

月1:力学(Ⅱ類)

使用ツール:webclass, zoom

力学です。Ⅱ類の類基礎科目です。物理学概論第一で扱った力学の内容よりはるかに難しいです。物概では質点(質量をもち大きさを考えない)を扱ってきましたが,この授業では剛体(質量をもち大きさも持つ)や,回転運動,多質点系などを扱います。sg先生の授業はzoomで行われ,授業の後に演習問題を解いて提出するのですが,この問題がかなり難しい。全然わからない。得意不得意がはっきりわかれる科目だと思います。試験は参照あり(オンライン試験なのでカンニング対策ができないからだとおっしゃってました)だったのでなんとか解けましたが,単位が取れたかはまだほんとにわからないです。(追記:取れました) ちゃんと勉強しないといけない科目の一つ。

また,今年度は類分けが10月後半に行われた影響で,入試方式に関係なく授業が11月から始まりました。なので力学の授業は全11回しかなかったです。

 

月2:中国語第二

対面式授業

チャイです。担当の先生は前期と同じkmr先生。前期でやった内容を基礎に,テキストを進めていきます。授業では本文の解説と復唱をした後,生徒が本文を読み和訳して文法事項の解説がされ,その後は生徒たちで問題の解答を黒板に書きます。問題を予習として解いた方がいいでしょう。試験も甘め。

中国に滞在していたこともあるそうで,日本人の視点から中国の多様な文化について話してくれます。めっちゃいいひと。

 

月3:基礎科学実験A,B

対面・遠隔併用

電通大の人間が避けては通れない地獄の教科。前期は全オンラインでしたが,後期は無事D棟に閉じ込められました。特に実験Aはもうやりたくない。後期も前期と同様,学期を半分に分けて実験Aと実験Bを受けました。まず実験Bから説明します。

実験Bは,6つのレポートを書きました。隣り合った2クラス(8クラスの場合,7クラスと一緒)を5つのグループに分け,グループごとに対面実験と遠隔レポートを週替わりで行います。ややこしい書き方ですが,対面実験の週ももちろんレポートを書きます(遠隔実験という言葉が不自然だったため)。対面実験と遠隔レポートは3つずつ行いました。化学実験は実験で何をしているのか,何を求めるのかがわかりやすく,実験もそこまでの難易度ではありませんし,4限が終わる16:10にはちゃんと帰宅させられます(普通にやれば時間内にはちゃんと終わるので,実験が途中なのに帰らされることはほぼない)。前期は実験をしないで実験レポートを書かされたので, 実験ができる喜びを感じましたね。

さて,問題の実験Aです。実験Aは,隔週で実験を行いレポートを書きます。なので後期に書いたレポートは3つのみです。ちなみに例年は15週で10個の実験を行うらしいです。

さて,3つしかレポートを書いていないのに実験Aの何がやばいのか。

  • 実験が難しい ... 実験は12種類あるので難しさに差はあるものの,化学と違って実験をしているときに何をしているのかよくわからない時がある(ただの勉強不足だと思ったあなた,その通りです)。「ヤング率」「粘性率」「エアトラック」が例年難しいらしい(要出典)。
  • D棟に幽閉される ... 「等電位線」という実験を行ったとき,D棟から出たのはなんと18:45(手際が悪かった)。実験Aでは実験が終わり次第終了なので,実験Bみたいに定刻には帰れない実験が存在します。逆に「光電効果」という実験では15時頃には実験を終えました。ガチャです。ガチャ。
  • 地獄の再レポート ... 1年次の実験科目の最大の目的は「レポートの書き方を学ぶこと」だそうです。ゆえに,提出したレポートを先生方が採点し,基準点を上回るまでレポートを再提出します。これだけ聞けばいいように思えますが,採点にはかなりの個人差があり,一発で合格をくれる人,厳しい採点で超丁寧なフィードバックをくれる人,厳しい採点で抽象的すぎるフィードバックをくれる人などたくさんいます。運ゲーです。春休みに入っても再レポートの提出が終わっていない人がほとんどで,しかも外部の先生は15週で勤務を終了してしまったため,大学内部の先生だけで700名近くのレポートを採点している状況です。ゆえに再レポートが全然返って来ない。単位もどうなるのかまったくわかっていない(成績発表後に追記します)。 (2021/3/6追記:3つ目のレポートがやっと合格しました。ただ,まだ1つも採点されてない人間もいます。) (2021/4/2 追記:一応成績は出ましたが,秀をつけられた人は1%程度,それ以外は良・可・不可のいずれかで,成績の明確な基準も示されていないので,全く納得がいってない。かなりひどい。)

以上。再履したくない科目No.1の実験Aでした。

 

火2:線形代数学第二

基本対面,webclass,classroom使用

行列の科目の続きです。線形代数学第一は一番簡単な数学の科目という話をしましたが,第二は一筋縄ではいきません。第二は"理論"を中心に学習するので,言葉の意味をちゃんと理解していないと普通に落単します(と先生が言ってました)。抽象的で難しいですが,どうやら線形代数の知識は2年時以降もかなり使うらしいのでちゃんと勉強した方がいいらしい。 ymd先生は基本授業を対面で行いましたが,遠隔でも十分学習できるように授業用サイトが整えられています。webclassでは授業の出席の代わりに問題を解き,classroomではよくまとめられた授業動画と時々でるレポート課題の提出に使用しました。

授業はかなり易しくわかりやすく説明してくれていました。特に不満はありません。ベテランのいい先生って感じです。

 

火3:ASEⅡ

使用ツール:classroom,zoom

ASEⅠよりワンランクアップした科目。担当はかわいいTabolt先生。前期と同様に,個人での発表と,グループ発表を2回ずつ行います。

前期は1 side argumentを中心に発表しましたが,後期は2 sides argumentを中心に発表しました。一つの問いに対して,両方の視点から問いについて考えるやつですね。細かくは言及しないですが難易度自体はあまり変わっていないと思います。

 

火4:物理学概論第二

基本対面,webclass使用

物理です。前期にやらなかった熱力学と電磁気学を扱います。kkbさんの授業は丁寧でゆっくり説明していたのでかなりわかりやすかったと思います。

この科目に関する一つの不満は,なぜかレポートの提出が紙媒体というところ。実験レポートですらオンライン提出なのに,レポート提出boxに放り込みにいかなければいけません。しかも遠隔授業の人ですら郵送で送らされたらしいです。なぜ?

試験ですが,第一と同じく過去問の解説を寺子屋で聞いて勉強すればまあ大丈夫でしょう(ただし落単者多数)。

 

火5:道徳教育論

中学免許取得に必須な科目です。道徳について学びます。グループワークを中心に授業が行われます。対面のほうがコミュニケーションがとりやすいので良かったかも。道徳心がない僕にはちょっと辛かった...

期末試験(今年度はありませんでした!)に加え,4000字程度の参考文献レポートが課されます。これがなかなかきつい。冬休みなどを使って,早めにやったほうがいいでしょう。ちょっと負担になるので,1年後期に無理してまでとらなくていいと思います。

 

水1:確率統計

使用ツール:classroom, zoom 対面試験

Ⅱ類の類科目の二つ目。高校で確率統計の範囲を履修してないのでちょっと難しかった。試験勉強をしても何を学習していたのかよくわからなかったです。(あくまで個人の意見です)

担当のmrt先生がこの科目を教えるのは今年までだったらしいので詳しくは語りません。単位ください!(もらえました)

 

水3:数学演習第二

使用ツール:webclass

数学演習です。中間試験と期末試験があります。例年過去問と似た問題が出るので安心して期末試験を受けたら,明らかに問題が難しかった。キレました。よくないですよ。そういうの。

また,「Ⅱ類Mエリアに行く人がこの単位を落とすこと」即死コンボと呼ばれていて,ほぼ留年が確定します(確か,数学演習第二を2年次までに取れないと3年に上がれない,取れても3年次で卒業研究に着手するための単位が絶対に不足するため4年になれない,だったかな。?)。電気通信大学は早く時間割の調整をしてくれ。

 

水5:教育原理B

使用ツール:classroom

教職科目です。教育原理Aは集中講義が開講されます。前期の教職論Aと担当の先生が同じで,授業形式も同じです。

ただし,教職論より各回のテーマが少し難しく,レポートも書くのが難しかった気がします。全体的にはあまり変わらないでしょう。

 

木1:宇宙・地球科学

対面・遠隔どちらでも受講可能

木曜1限は4つの科目があります。ここで習得する科目は「理工系教養科目」という単位になります。2年前期でも別の科目で単位の回収はできますし,2年次でもこの科目たちは履修できます。詳しくは学習要覧見てください。

この授業は,大学の教室で対面授業をしながら,それを遠隔でも受講できるような形で行われました。結構新鮮な科目で,前期で勉強してきた数学や物理とは全然違って,宇宙のいろいろについて知ることができるまさに教養科目って感じでした。担当された先生が国立天文台で研究しているすごい人で,わかりやすいし話もうまいし,何より面白い。成績は数回の小テストのみでつきます。

 

木3:基礎プロ

第1回,6回のみ対面,のこり遠隔。zoom, Moodleを使用。対面試験

正式名称は「基礎プログラミングおよび演習」といい,プログラミングを学びます。"電気通信"大学らしくていいですよね。

具体的には,"Ruby"という言語と,"C"という言語を学びます。授業形式は前期のコンピュータリテラシとほぼ同じで,授業を聞いて課題を選択してレポートを書いてMoodle上で提出という流れです。

テキストはあのknyss先生が書いたもので,プログラミング初心者でも理解しやすい内容になっていると思います。僕自身もプログラミング経験はありませんでしたが,多少はできるようになったと思います。ほんとに。

テキストをよく読んで,kn先生の授業動画も見て,実際に手を動かしてコードを書いてみる。楽しいです。

また,sol上でemacsでコードを書くのはさすがにしんどいと思います。vscode使いましょう。

 

木4:健康論

グラウンドで実技

履修登録上では健康論ですが,ほぼ体育でした。よくわからないのですが,「同じ曜日・時限で,通年で体育を3/4,健康論を1/4受講する」みたいな感じになっているらしいです。ほぼ体育だったのでそこをお話しします。

例年は「4つの種目の中から1つを選び,それをやり続ける」って感じらしいですが,今年は4つの種目を3回ずつ授業で実施しました。曜日によって種目は違います。僕の曜日は,サッカー,ソフトボール,テニス,ゴルフでした。できればテニスをずっとやりたかったです

運動不足の電通大生にとって(要出典),体を動かすことはとても重要です。ちゃんとレポートを書けば単位は出るはずです。

 

木5:化学概論第二

対面・遠隔どちらでも受講可能

選択科目です。「共通単位」っていう単位になります。化学です。対面講義を行い,遠隔講義は遠隔講義のための動画を配信していただきました。前期の化概第一に補足するような形でより深く理論化学を学ぶイメージです。今年は試験の代わりに課題が3回でました。それだけ。

 

金2:解析学

使用ツール:webclass

微分積分学の教科書の終わりの方にある,「級数」と「微分方程式」を扱います。先生曰く線形代数学第一に並ぶくらい簡単らしいです。全然簡単ではありませんでしたが。

kjs先生は,超丁寧な授業資料を配布し,ほぼ毎回小テストがあります。期末試験もあります。ほかのクラスに比べると易しめじゃないかなと思います。

 

金3:微分積分学第二

使用ツール:webclass 対面試験

微分積分学です。第一を発展させた形で,多変数関数の微分積分を学びます。偏微分とか重積分とかですね。

okn先生の授業は,授業動画を配信し,(解答付きの)問題を解いてそれを提出する形で行われましたが,かなりわかりやすい。そして男の先生ですがなんかかわいい。あと,移動式黒板が結構うるさい。でもそれも含めてなんか好き。

これ↓

 

 

試験は中間と期末両方ありますが,素晴らしいことに,試験を採点して返却してくれます。これ,高校までは普通ですが,大学に入ると本当に返ってこないんですよね。ま~~~じ~~で神。

試験には再履生もたくさんいたので,19生以上からの評価も高いのではないかと思います。

 

金4:AWEⅡ

使用ツール:classroom,zoom

Writtenの方です。2 sides argument で英語のレポートを書きます。僕のクラスの字数制限は800語以上でした。授業の感想自体は前期と同じです。

 

追加:集中講義について

弊学では(どの大学にもあると思いますが),夏休みと春休みに教職を中心とする集中講義が行われます。僕はこの春2科目を受講したのでそれも同様に書きます。

 

教育方法・技術論

使用ツール:classroom, zoom

5時限×3日の授業。教科名の通り,教育の方法と技術について学びます。具体的には,(最近必須になった)プログラミング教育であったり,指導案,オンライン講義についてなど幅広く学習します。授業としては,前半20分くらい話を聞いて残りの時間自分でレポートを書くというかなりわかりやすい授業。ネットで検索等は自由だが,割と発想力が求められたりする。概念的なことを教わるわけではないのでそこまで難しくはない。

 

生徒指導・進路指導論

対面授業

3時限×5日の授業。生徒指導について学びます。皆さん,生徒指導って知ってますか?いじめの対応とかだけじゃなくて,キャリア教育なども生徒指導に含むんですよね。僕は知りませんでした。

授業としては,主に「いじめ」「不登校」について,教師はどのような指導をするべきなのかという内容です。先生(来年は担当が違うらしい)はもともと国立教育政策研究所で生徒指導について研究をしていたらしく,実体験や研究,身近な具体例などをもとにしていろいろなことを学べます。なんか,「教職科目ってこういうのだよな!」って感じの授業でした。

 

まとめ

以上,実験の文句を言いたかっただけの授業の感想でした。1年後期は,正直かなりきついと思います。あまり無理をしないように,でもがんばらないと再履まみれで2年後期がきつくなります。友達や先輩に頼れるところは頼ったほうがいいと思います。ではまた。